* キリムなどについて *

<推薦図書>








『キリム』という言葉はトルコ語の平織りを指しますが、その他の地域で作られた平織りもこの名前で呼ばれる国際語のようになっています。
以前は毛羽のある絨毯と区別されるのみで平織りを『キリム』と呼んでいましたが、近頃では平織りの種類による様々な現地の名前を当てることが多くなってきています。

そもそも『キリム』というのは、綴れ織りで織られ、主に敷物として用いられたものを言います。
地域や民族などによって、その技術はハツリのあるタイプや無いタイプなどに分かれますが、その違いを特に違う言葉に置き換える事はありません。

刺繍の様に点々と柄を飛ばして織り込んだタイプのものは『ジジム』などと呼ばれますが、その中には綴れ織りを全く含まないタイプもあり、その点においても『キリム』イコール綴れ織りと考えてしまう事は出来ません。また、経糸に緯糸を絡ませていく『スマック』という織り方は、最終的な出来上がりは綴れ織りよりも地厚なものになります。

この様なスマック織などをキリム織りの中間に入れる場合などもあり、一枚の織物の中に使われる技法は1つとは限りません。

ペルシャでは『ジャジム』と呼ばれる経錦の織物については、それが錦織などの柄を織り出さない単なる縞文様であっても、やはり『ジャジム』と総称されます。また、同じ技法であっても中央アジアのものは『グジェリ』となるなど、地域によって異なる名前が付いています。

この他、コーカサス地方では『シャッダ』或いは『ヴェルネ』と呼ばれる平織りがあり、呼称も様々で複雑です。

平織りは絨毯よりも移動生活者にとって便利な織物と言う事ができます。
敷物の利用が一般的ですが、その中にも様々な用途による種類が存在します。また、敷物以外では室内で使う袋物、穀物などを入れる貯蔵袋、寝具を入れる袋、パンなどを練ったり保存したり食事をする為に使われる敷物、風呂敷のように使われるもの、動物に掛けてものを運ぶ袋、寝具などに掛けて室内を飾ったもの・・・・・など、生活のあらゆる場面に、それに適した形のものが作られ利用されてきました。


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