トルコ・レイハンルキリムの一部分(19世紀)
特にトルコの大型キリムの中には、狭い機で織ったものを繋げて一枚にしたものが多く見られます。
時によりその枚数は違いますが、一番一般的なのが2枚を繋いだもので、これもその1つです。
非常に細いウールとコットンの糸を用いてきっちりと丁寧に織られています。
様々な模様と共に、パステルカラーのコンビネーションも洗練されている一枚です。
所々に鳥の羽が織り込まれているのがユニークで、このキリムの魅力の1つだと考えます。

このタイプのキリムは通常細長いので、日本の住宅事情だとなかなか使う場所が限られてしまうようです。
本来はカバーに使われたりしましたが、ヨーロッパのお城の細長い窓に1枚ずつにされてカーテンとして利用したものもあります。


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