ペルシャ・ラシュトのパッチワーク刺繍の一部分(19世紀前半)
ペルシャ北西部、カスピ海の沿岸近くにあるラシュトは、ウールをパッチワークで繋げて刺繍を刺した作品で知られています。
現在見かける殆どは19世紀末から20世紀初頭に掛けて製作されたもので、これとは多少趣が異なります。

1つ1つのウールのパーツを絹の刺繍糸で留めて文様を表しています。
多くの色を用い、柄の途中から違う色が入ってきている場合も見られます。
当時の高級品であるラシュトの刺繍は、国王の狩猟テントを飾ったり、壁飾りなどとして残っています。
この作品の作られた時期のものは、色合いも素晴らしく文様も込み入って美しいです。


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