シリア絹織りロングショールの一部分 (19世紀末〜20世紀初頭)
白地のベースに、幾何学模様を織り込んだ絹織物。
中央部分はプレーンになっているので、サッシュベルトのように使われた可能性もあります。
両側に、銀糸と絹の房を後付けしてあります。

シリアの織物は、あまり紹介される事がありませんが、繊細なものが多く優れた技術が見られます。
オスマントルコ領であった為に、実際にはシリアで織られたものが、トルコの宮廷で使用された例も数多くあります。
古代から栄え、シルクロードの終着地の1つでもあり、ダマスク織など絹織物の名称にもその都市名が使われる程、古くから染織が盛んでした。


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