ペルシャ絹ヴェルヴェットの一部分 (19世紀)
ヴェルヴェットはパイルのある織物で、立体的な表現が可能です。
その特質を生かし、図柄の部分だけをパイルのヴェルヴェットにし、背後は平織りになるように織られています。

人物紋のヴェルヴェットでは、サファヴィー朝のものが有名です。
これはその少し後、カジャール朝のものですが、シャー(王様)と思われる騎馬人物と動植物がコンパクトにデザインされています。
比較的小型の作品ながら、ボーダーに至るまで完品として完全な状態で現存した、大変珍しく素晴らしいものです。


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