カシミールショール裂(19世紀初頭)
カシミールショールは、その素材の良さ、稀少さ、染色の美しさと織の素晴らしさで、国の内外の権力者に愛されたものでした。
デザインも優雅で、時代の流行の先端でした。
1枚のショールを織り上げるのに材料を揃えて完成まで数年を要したという程の物です。
機械化の時代になり、その技術は失われて行きました。
効率化を考える上で、真っ先にこのような染織品が消え去る運命にあります。

これはそのほんの一部分です。そんな一部でも貴重なものです。
文様の組み合わせが珍しいもので、ショールのメインフィールドだったものと思われます。


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