本日の1枚　－　ギャべ　＜ギャラリーチューリップ＞

アンティーク　ギャベ絨毯

南西ペルシャ・カシュガイ族のギャべの一部分（19世紀末～20世紀初頭）
絨毯を買おうかとちょっと探してみた方や絨毯好きの方など、ギャべという絨毯をご覧になったことのある方は多いはず。
この写真の絨毯の一部をご覧になって、「これギャべ？？」って思われるのも当然かもしれません。
現在作られているギャべはこの様な古いオリジナルのタイプとは若干異なります。
といっても、昔のギャベにも様々なデザインや色合いがあるので、これはその1つのタイプとなります。

カシュガイの人々は素朴で可愛らしいモチーフのものを得意としています。
ギャべは普通の絨毯と用途が異なり、お布団のようなものなので、毛足が少し長めでパイルの間にさす緯糸が多いのが特徴です。
古いものは特に、この様にとってもカラフルで力強い色彩を組み合わせています。
ギャべを作っていたのはカシュガイ族だけでなく、その周辺の民族も少し違う色合いやモチーフのものを作っていました。
中には両面に毛足のあるリバーシブルのようなものまでありました。（これは違います）