ペルシャ錦の一部分です。(17世紀)
ペルシャのサファヴィー王朝の全盛期の作品です。
この時代、首都であったイスファハンは世界の半分とまで言われるほど繁栄しました。
日本にも古渡りでペルシャ染織品がオランダ船によって持ち込まれ、時の権力者に献上されたりしました。

サファヴィー朝のペルシャ染織品は、洗練されたデザインでとてもエレガントです。
これはデザイナーを共有、または影響を受けたインドのムガール王朝の染織品についても同様です。
当然の事ながら、現在は本当に希少となっており、価格もさることながら市場で簡単に見付かるものではありません。

この写真は錦全体の一部で、1つのモチーフを撮ったものですが、実際の花の大きさはこれよりも大きなものです。
これは20世紀初頭、大英博物館の染織美術史家だった人物に在ペルシャのアメリカ大使館勤務の方が贈られたものです。
同様の布がニューヨークのメトロポリタン美術館に収蔵されています。


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